ロシアメディア「鉄のカーテン」 最大手ポータルサイト「Ykt.Ru」閉鎖
サハ共和国最大手の情報ポータルサイト「Ykt.Ru」が、3月9日からサイトを閉鎖すると発表した。このポータル設立者であるアルセン トムスキー氏(上写真前列左側。右側はミハイル ニコラエフ サハ共和国初代大統領)は、業務停止の原因を、マスコミに対する規制の厳格化がもたらしたとして、以下の通り説明した。
「この情報ポータルが、独立したマスコミとして長続きしないことが、最近明らかになった。現在、当局から、ニュースコメントの削除、特定テーマと人物情報の非公開を求められている。私共は、長年に亘って当局の抑圧に耐えてきたが、今、ロシアは鎖国状態に入りつつあり、当局と意見が一致しないマスコミの「魔女狩り」が事実上始まっている。最後に残った独立メディアはブロックされ、厳しい検閲を受ける等、改めて「鉄のカーテン」が下されているようだ。」
「当局の規制を守らないジャーナリストたちには、刑法上の責任が追及され、懲役15年にもおよぶ恐れがあるなど、極めて大きなリスクを負うことになる。私共ポータルサイト「Ykt.Ru」は、設立より独立メディアとして、国民に客観的な情報とコメントを発信したが、私共の評判と名誉ある歴史を守るために、ポータルサイトを閉鎖することとした。ポータル閉鎖は、あくまでも私たちの独断で、私たちには遺憾と無念の思いは全くない。世界最高のチームと一緒に、素晴らしいポータルを創ることができたことを誇りに思っている。」
今後「Ykt.Ru」のアーカイブにはアクセスできるが、コンテンツの更新はなくなる。
YAKUTIA.INFO通信社3月9日
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