Posted on: 2022年6月6日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ森林火災 人工衛星によるモニタリングで防止

 毎年夏になると発生する森林火災は、サハ当局にとって大きな悩みの種になっている。現在も、サハ共和国レナ地区の一ケ所で、面積33ヘクタールに及ぶ森林火災が広がっている。

 森林火災を未然に防ぐために、サハ共和国の研究者は、人工衛星による森林火災のモニタリングシステムを開発した。このシステムは、データを迅速に処理し、インタラクティブな多層化地図に反映することができるようになっている。

 システム開発者は、人工衛星からのリモートセンシングにより観測されたデータを活用。現在、地球周回軌道には多数の人工衛星が存在しており、森林火災のモニタリングにも使われている。

 サハ共和国の研究者は、ロシア製の人工衛星以外にも、自由にアクセス可能な外国の人工衛星のデータも使用しており、森林火災のリアルタイム情報その他の重要な情報を把握することができる。

 例えば、データリンク層として、火災危険度の情報把握と、1週間先の発火予測が可能になるため、発火危険度の高い領域を事前に発見することができる。また、火災防止対策に重要な気象パラメーター(風速、風向き、気温、降水量、湿度のデータ等)を得ることが可能だ。そしてこの情報は、視覚化することができる。

 研究者は、モニタリング以外に、森林火災が植物と環境に与える被害を調べ、地球温暖化の条件下におけるシベリア森林火災のデータをまとめたデータベースを作成している。

【Yk24】通信社 6月3日

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