Posted on: 2022年7月18日 Posted by: 事務局 Comments: 0

ロシア科学アカデミー サハ共和国国家プロジェクトに着手

ロシア科学アカデミーシベリア支部北方少数民族人文研究所サハ語の研究者は、サハ共和国国家プログラム内のプロジェクトに着手した。

「2020年~2024年度のサハ共和国の国語・公用語保護」国家プログラムには、以下の研究テーマが含まれている。

•ロシア語・サハ語法律用語辞典:刑法専門用語
•サハ語・ロシア語畜産業専門用語辞典
•サハ語の現状モニターリング及び社会言語学研究
•マスコミが使うサハ語のモニターリング

また、同研究所が46年をかけて作成した、15巻からなるサハ国語大辞典のデジタル化が進んでいる。そのためには、以下の作業が予定されている。

•スキャンコピー可能な電子データベースの作成・デジタル化
•プログラム作成
•音作りシンセサイザーの作成

この全プロジェクトは、サハ語活用条件の改善と活用分野の拡大及びサハ(ヤクチヤ)共和国の言語・文学・文化遺産の研究・文書化・保護のためのIT技術の導入を目指している。

「全プロダクトは、目の不自由な人を含む年齢を問わない幅広いユーザー層向けのものです。サハ国語大辞典のペーパベースからデータへの切り替え、サハ語の音作りシンセサイザーの作成は、様々な言語学サイトのデータベース作成、辞典の可視化情報化を可能にする」とナデジダ ダニーロヴァサハ語研究部長が説明する。

ナデジダ ダニーロヴァサハ語研究部長

ナデジダ ダニーロヴァサハ語研究部長

電子辞典は、ネット上の自由なアクセスになるが、それによってサハ語の研究・勉強と普及が確保される。また、ペーパベースと違って、電子辞典作成の場合、印刷費用が掛からないので、作成費用がその分安くなる。辞典のユーザー層は幅広く、学校の生徒、大学生、講師、翻訳者、学者、新聞記者を含む。音作りシンセサイザーは、サハ語の綺麗な発音を普及させると同時に、目の不自由な人のアクセスを確保する。

このプロジェクトは、サハ共和国100周年建国記念に因むもので、2022年12月10日まで完了する予定だ。

【YAKUTIA24】通信社 7月15日

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