Posted on: 2022年8月9日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国大統領 ロシア科学アカデミーとプロジェクトを推進

 ニコラエフ サハ共和国大統領は、ヴァレンティン パルモンロシア科学アカデミー・シベリア支部総裁(上写真右から3番目)と会談し、サハ共和国にとって最重要なプロジェクトの実施について、意見を交わした。

 ニコラエフ大統領は会談時に、ロシア最大の地方自治体であるサハ共和国の社会・経済発展のために、ロシア科学アカデミー・シベリア支部が創り出した、科学ポテンシャルの活用が必須だと強調した。
 
「ロシア科学アカデミー・シベリア支部のポテンシャルは、本当に莫大なものだ。その研究開発は、サハ共和国の従来の産業だけに留まらず、有望な新規産業の発展も促すだろう。」とニコラエフ大統領は語った

 パルモン シベリア支部総裁によると、2022年2月の特別軍事作戦開始と対ロ制裁の実施後、ロシア科学アカデミーが、多くの分野において、技術主権確保という最重要な課題の責任者になったという。また、パルモン総裁は、サハ共和国について、以下のように語った。
「サハ共和国は、特殊な研究分野のために特に重要な役割を担っている。それには先ず、厳しい環境に耐える特殊な素材の開発だ。サハ共和国の研究所と北東大学の研究室は、北極圏で活用するための素材研究や、イノベーション素材開発を進めている。これらは、北極圏の厳しい環境における採掘・加工機械の実働確保のために、特に重要だ」

 例えば、2021年に北東大学で「北極圏のためのポリマーコンポジット」実験室がオープンした。この実験室は、厳しい環境下での機械作動のために不可欠な、ナノコンポジットを開発している

 また、ニコラエフ大統領とパルモン総裁は、永久凍土地域における、輸入品に依存しないための農業についても、意見を交わした。今、サハ共和国で農業専門家は、北極圏に順応した作物品種、畜産業と養鶏業の資料を開発している。

 会談参加者は、有価鉱物の新規産地の探索、特にトムトルレアアース金属産地とポピガイ多金属産地の開発の可能性についても評価した。現在、海外から輸入されているレアアース金属は、トムトル産地から、採掘することができる。ポピガイ多金属産地の金属は、機械工業と工具製造に不可欠だ。

サハ共和国大統領府・政府報道部 8月5日

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