サハ共和国大統領夫人 ダイヤ採掘会社の株式売却で約3億ルーブル調達
リュドミーラ・ニコラエヴァ サハ共和国大統領夫人(上写真)が筆頭株主になっている、ダイヤモンド採掘会社「アルマル」は、ダイヤ鉱山の探鉱作業に不可欠な、約3億ルーブルを、スコルコヴォ財団の投資プラットフォームから調達した、と「アルマル」社が発表した。
スコルコヴォ財団の投資プラットフォームSTRK参加の応募者は、ITI Capital、「デルジャヴァ」銀行と投資金融会社「ソリッド」等だった。
総額2億7,000万ルーブルになった取引の結果、ニコラエヴァ大統領夫人は32.37%の持ち株率(取引前40%)を確保したが、その他経営陣は40.47%、「デルジャヴァ」銀行は4.77%、ITI Capital、6.67%、Polarctic Capital 8,09%、投資金融会社「ソリッド」は7.63%を取得した。「アルマル」社は、これによって調達された資金を、露天掘りによるダイヤ原石産地の探鉱完成と自社の埋蔵量確認のために使う予定だ。
АО「アルマル」は、サハ共和国北部にある2箇所の露天掘りダイヤモンド産地「ベエンチメ」「ハティスタフ」の開発ライセンスを有する、その100%子会社のООО「北極圏鉱業会社」によってダイヤモンド産地を開発している。2021年より、探鉱作業はアルロサ子会社のАО「アルマズイ アナバラ」は探鉱作業を実施している。ダイヤモンド産地2箇所合計のP2級の露天掘り産地の予想埋蔵量は900万カラット、P3級の100mまでの鉱山採掘の予想埋蔵量は2,000万カラットと評価されている。
露天掘りダイヤ原石産地の探鉱計画に従って、探鉱作業は2022年に終了し、2023年に埋蔵量が確認される予定だ。2024年~2030年に、「アルマル」社は、ダイヤ鉱山の探鉱に着手する計画だ。2024年からダイヤ原石の露天掘り開始を予定している。
今回の資金調達は、探鉱作業完成とダイヤ原石採取開始に不可欠な資金確保のための、「アルマル」社サンクトペテルブルグ証券取引所上場の第一歩だ。АО「アルマル」は、将来ロシア連邦北極圏特区参加企業になることを計画している。それにより、サハ共和国とオレニョク地区の予算に追加税金が納入され、300人の熟練工の雇用が確保される。
「ロシアの多数の新規鉱業会社は、資金不足のために、探鉱作業を完成できなくなっています。それは採掘企業活動の著しく妨げております。АО「アルマル」は、その解決策としての自社IPOに基づき、投資誘致の成功例になっております」とニコラエヴァАО「アルマル」重役会会長は説明する。
【SakhaNews】通信社 12月22日