Posted on: 2022年9月20日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国でロシア最大級の天然ガス産地の開発続く

 マクシム テレシチェンコ サハ共和国産業・地質学大臣(上写真)は、9月13日~16日にサンクトペテルブルグで開催された国際ガスフォーラム・2022に参加し、ロシア・中国両国の関係における、サハ共和国の特別な役割について語った。

「LNGは、ボイラー室、一般家庭、船舶、鉄道車両等、様々な場面で活用されている。LNGの年間消費量は増加しており、2030年末に100,000トンに達する見込だ。その一方で、2025年度末までに、LNGの生産高を57,000トン/分まで増やす計画であり、当省は、全関係者に声を掛けて、新規LNG生産産業発展プログラムを作成し、輸出先を積極的に探している。サハ共和国の企業は、サハ産のLNGの中国への供給について、中国側と既に合意した。」

 サハ共和国では、極東連邦管区初の、LNG消費プログラムが作成された。このプログラムによって、北極圏の27集落がガス供給ネットワークに接続され、車両2,000台が、LNGに切り替えられる。
 また、テレシチェンコ大臣は、「アルダン産業クラスター」プロジェクトについても触れた。このガス加工プロジェクトは、様々な鉱石が最も豊富なサハ共和国南部のアルダン地区で実施され、そこから鉄道で、エネルギーをアジア・太平洋地域諸国へ輸出することが可能になる。
 地下資源を使用する企業は、ガス化を進めることによって生産を拡大し、金と鉄の採掘量を増やすことが可能となる。また、サハの企業がガス供給ネットワーク建設とインフラ整備に参加し、基幹ガスパイプライン「シベリアの力」付近のオトラドニンカガスコンデンセート産地開発を加速化することで、1,000人の新規雇用が確保される。

 現在、サハ共和国は、天然ガス採掘量で、ロシア国内のナンバーワン地方となっている。2022年度半期の実績で、天然ガス採掘量は86億㎥に達し、前年度と比較して34%増加した。
 サハ共和国内には極東地域の全ガス埋蔵量の60%が集中しており、現在、ロシア最大級の天然ガス産地の開発が続いている。

【Yakutia Daily】通信社 9月16日

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