Posted on: 2022年6月12日 Posted by: 事務局 Comments: 0

ダイジェスト: サハ共和国のたった1週間のIT分野の実績

 現在ロシア国内では、西側の制裁のため届かなくなった輸入品の、国産品による代替が、積極的に進められている。ロシアの多くの地方では、イノベーション市場が大活躍しており、特に極東では、サハ共和国のリーダーシップが目立っている。

ここで、レナクラブ(※)が発表した、5月30日から6月6日までの、サハ共和国のIT分野の実績を紹介する。

(※)レナクラブとは、ロシアの地方の持続可能な発展テーマを研究するロシアと国際エキスパートが参加するシンクタンクだ。レナクラブは、ニコラエフ サハ共和国大統領の発案で2019年6月に設立された。その活動の目標は、北極圏、極東その他ロシアの地方発展のためのソリューション開発とロシア連邦政府レベルでのその問題提起だ。

●ヤクチヤ経済特区参加企業、サイベリア社の提案に従って、サハ共和国、沿海州とアムール州は、共同でコンピューター組立事業に着手することを決定。その際に、サハ共和国は研究開発、沿海州は設計、アムール州は完成品の組立を行なう。

●サハ共和国の研究者は、人口衛星による森林火災のモニタリング情報システムを開発した。このシステムは、データを迅速に処理し、インタラクティブな多層化地図に反映することを可能ならしめる。

●サハ共和国の教育機関では、IT専門家を育成するプログラムが増えている。北東連邦大学では、モスクワ国立大学と共同で進めるAI開発プログラムがスタートした。また、サイバー安全保障の専門家育成プログラムも始まる予定だ。

●サハ共和国にてフェリートレーシングのオンラインサービスが始動した。このサービスを使って、フェリー実働の時刻表、料金と込み具合を調べることができる。また、レナ川とヴィリュイ川でのフェリーの移動を把握し、動画でその風景を監視することが可能になっている。

●サハ共和国のブルン地区、アルダン地区、アムガ地区の3箇所で、ITセンターが新設される。サハで初めてITセンターが創設されたのは2018年だが、現在は14地区で15箇所のITセンターが活動している。ITセンターでは、IT技術のコンサルティングサービスを提供するだけでなく、企業のシステム開発にも積極的に参加している。

【Yakutia-Daily】通信社 6月10日

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