Posted on: 2022年8月16日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国政府 レナ石柱公園にカンブリア紀博物館新設

 サハ共和国は「レナ石柱」国立公園に、ロシア唯一となる、カンブリア紀の博物館を設立する計画だ。それによって、レナ石柱国立公園が世界的に認識され、ロシア科学者による古生物学分野の研究レベルも上げることになるだろうと、アイセン ニコラエフサハ共和国大統領は予測する。

「2012年にサハ共和国のレナ石柱自然公園は、ユネスコの世界遺産に登録された。この自然公園は、ユニークな文化・観光の名所というだけでなく、科学研究の対象にもなっている。ここには、研究者にとって特に価値のある、カンブリア紀の情報が集まっている。私共は、カンブリア紀研究で世界的に有名な学者が、サハ共和国をもっと頻繁に訪れるようになると期待している」
とニコラエフ大統領は語った。

 ロシア科学アカデミー準会員のニキータ ソロモノフ博士は、カンブリア紀博物館設立の重要性を、次のように述べた。
「レナ石柱は、サハ共和国だけでなく、全世界にとって、偉大な宝物だ。ここは地球に骨格動物が発生した世界唯一の場所だ。この場所を大事に保護し、世界レベルでプロモーションしなければならない。レナ石柱の今後の促進のために、現場で化石を研究する学者を育成し、化石サンプル、文庫、研究設備が集まっているカンブリア紀博物館の設立が必要だ」

ロシア科学アカデミー準会員 ニキータ ソロモノフ生物学博士

 サハ共和国のカンブリア紀博物館の創設により、研究者は年中化石にアクセスし、研究の資料を蓄積していける。また、「レナ石柱」の定期的な見学実施は、サハ共和国の科学・文化発展にとっても欠かせないものだ。
 2015年の初回「レナ石柱」カンブリア紀化石探検隊は、カンブリア紀のユニークな生物化石を発見した。

サハ(ヤクチヤ)共和国大統領府・政府報道部 8月12日 

備考:カンブリア紀(カンブリアき、寒武利亜紀、英: Cambrian period)は地質時代、古生代前期における区分の一つで、約5億4200万年前から約4億8830万年前までとされる。 この時代の岩石が発見および研究された最初の地であるウェールズのラテン語名「カンブリア」から、アダム・セジウィックによって命名された。

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