対ロ制裁によるダイヤモンド出荷削減で インド研磨産業大打撃
ロシア最大手のダイヤモンド採掘企業「アルロサ」は、ロシアがウクライナで特別軍事作戦を開始した2月24日以降、インド向けのダイヤ原石出荷を約30%削減した。
ダイヤの出荷削減は、元々は対ロ制裁がもたらしたことだが、それによって、インドの研磨産業が低迷している。
インドのCrisil ratings格付け業者のスボドハ ラヤ代表 は、2022-2023年度のインド研磨業者の利益は75~100ベシックポイント低下し、4~4,25%になる可能性が高いと考えている。
また、同業者によると、本年度のインドの研磨工業の収益は190~200億ドルまで減少し、前年度と比較して25%少なくなるという。その原因は、アルロサのダイヤモンド出荷削減の他、中国のルース需要の低下、および国際市場価格の高騰だ。
インドのマスコミによると、アメリカによる対ロ制裁拡大で、アルロサ社からの原石調達が削減された結果、インドのグジャラト州のスラト市、サウラシュトラ私とブハヴナガル市の研磨企業の休業日が増えてきたという。
インドは、世界の研磨企業90%以上が集中している中心地になっており、アルロサが採掘する原石10%を直接輸入している。
備考:
アルロサは、ダイヤ採掘トップスリーに入り、世界市場の採掘シェアの25%を持つ。同社はロシアでサハ共和国とアルハンゲリスク州で活動している。
アルロサ株主:ロシア連邦財産省(33,02%)、サハ共和国(25%)、サハ共和国地方自治体(8%)、市場で流通する株は約34%だ。
【SakhaTime】通信社7月29日
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