Posted on: 2023年2月4日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ品種の馬は「立ち冬眠」で厳しい冬を乗り越える

 厳しい気候に適応したユニークな動物の中で、今、サハ品種の馬に注目が集まっている。

 学界ではこれまでも、サハ品種の馬の起源について論争が続けられてきた。いくつかの仮説があるが、そのうちの一説によると、現代のサハ品種の馬の祖先はマンモスの時代に生きていたという。

 しかし、2015 年にロシアと外国の科学者グループが、DNA 分析に基づいた研究により、馬が 13 ~ 15 世紀にサハの領土に到着したことが想定できると発表した。それらの馬は、極端な温度に対して最も速い適応力を持つという。
 ちなみに、サハ品種の馬は優れた「水泳選手」でもある。この馬はなんと、レナ川全体を、泳ぎ渡ることができる。
 毎秋、「ベルテ」スタッドファームの馬の群れがレナ川を渡り、川の島で冬を過ごしている。冬の極寒の中で、サハ品種の馬は自分で食べ物を探す。草を求めて深さ 40 cm の雪を掘り、鋭い嗅覚でエサを見つけるのだ。

 サハ品種の馬は、最大 170 の色の種類を持っており、サハ語では、馬の色には 50 から 170 の名前がある。馬の説明の際には、色だけでなく、マークの位置も考慮される。研究者は、色合いの指定で説明の詳細に注意する。ホワイトカラーだけで約20種類ある。

 サハ品種の馬はどっしりして、成熟馬の体重は 500 kg にもなる。同時に、馬は雪の中を5分間で約 3キロメートル疾走することができる。サハ品種の馬のレースは、これまでめったに行われなかったが、現在はレース時に地元の品種専用のコースが設けられる。さらに、サハ共和国のホース ブリーダー デーにはチーム競技が開催される。今年は、大統領夫人の故郷のアムガ地区で大規模なホースレースが開催される。

 過酷な気候に適応したサハ品種の馬には、他の品種にはない興味深い特徴が 1 つある。サハ品種馬は長い冬の間に新陳代謝を遅くすることができる。この時点で、すべての体内器官が高省エネ モードになり、呼吸数が毎分10~12 回に低下し、心拍数が遅くなる。同時に、馬は元気に見え、長距離を乗り越えることができる。科学者はこの行動を「立ち冬眠」と呼んでいる。

【YSIA】通信社 2月3日

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