Posted on: 2021年11月16日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国 ロシア国内で金の採掘量2年連続トップ3入り

ロシア国内の金の採掘量で、サハ共和国が2年連続でトップ3に入った。本年度9カ月間の採掘量実績は32.8トンと、前年度の同期間と比較して、3.4%増加した。
本年度は、ネジダニンカ金鉱床の金抽出工場の操業開始等により、40トンの採金を計画している。

 金の採掘量の増加は、セリグダル社、ポリュス アルダン社、そしてネリュングリ=メタリック社、この3社の金鉱山会社の生産能力向上によるものだ。
 マクシム・テレスチェンコ サハ共和国産業・地質大臣によると、サハ共和国政府は、2021年度にも金の産出量の増加を計画しているという。

 この数年、サハ共和国で金の採掘量は増え続けている。サハ共和国は、2019年度に初めてロシア採金地方トップスリーに仲間入りしたが、当時は28トンの採金量だった。昨年度は、コロナ禍中にも拘らず、採金量は39.8トンに達した。これにより、サハ共和国はクラスノヤルスク地方とマガダン州に次いで、ロシア第3位の採金地方になった。

 最近の不安定な経済状態下で、金地金投資は益々人気を集めている。コロナ禍発生が呼び起こした危機も、採金企業の活動を促し、予算の税収入を増加させた。2020年度のサハ共和国の税収入は128億ルーブルまで増えた(2019年度の税収入は80億ルーブルだった)。
 アイセン・ニコラエフ サハ共和国大統領は先日、サハ共和国は、2021年度に40トン以上の採金量を計画していると発表した。最近は金地金の需給関係が良く金相場が高いので、セリグダル社とポリュス アルダン社は、事業を拡大し、オイミャコン地区でも採金プロジェクトが進められている。
 ニコラエフ大統領は、サハ共和国の採金量の増加は、何よりもまずネジダニンカ金鉱床の金抽出工場の操業開始によるものになると強調した。

 サハ共和国トムポ地区に位置するネジダニンカ金鉱床(上写真)は、ロシア第4位の規模を持つ金産地だ。「ポリメタル」企業グループは、11月11日にネジダニンカ金鉱床で金抽出工場を操業開始した。この金産地の金埋蔵量は、810万オンスと評価される。また、年間生産能力は155,000~180,000オンスと予定される。この工場の操業開始により、1,000人の雇用が確保される。

【NewsYkt】通信社11月12日

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