サハ共和国の天然ガス・メガプロジェクト 日本とノルウェーの企業が参加
ヤクチヤ燃料・エネルギー会社(YATEK)の関係者が、日本のJGC日揮株式会社とノルウエーのAker Solutions社が共同で、サハ・ガスプロジェクトの一環であるLNG工場の設計・建設権利を落札したと発表した。
「グロバルテック」社が実施した入札に参加した13社のうち、最終段階で残ったのは、アメリカ、フランス、日本、ノルウエーの企業のみだった
現段階で、サハ・ガスプロジェクトの価値は、50億ユーロと評価されている。プロジェクトの設計・資料作成に約2年間かかり、実施決定は2023年になる見込みだ。YATEK(73%持分)と「グロバルテック」(51%持分)の筆頭株主であるA-property社は、サハ・ガスプロジェクト参加企業の10%シェアを、中国のZhejiang Energy International Limitedに売却すると意思決定した。
ロシアの大富豪、アリベルト・アヴドリャン氏(ロシア版フォーブス誌長者番付第115位、下写真)が所有するA-property社は、サハ・ガスプロジェクトを総合管理するが、中国側は国内市場での消費のため、オフテイク契約ベースでLNGを買い取ることになる。総額5億ユーロのこの取引は、2022年10月に終了する予定だ。
サハ・ガスプロジェクトは、サハ共和国のガス田からオホーツク海岸までの、約1,300㎞総延長の基幹パイプライン建設の大規模なプロジェクトだ。その一環として、グロバルテック社は、天然ガスの液化工場を建設する。
プロジェクトは、2段階で実施される。
第1段階では、LNG年間生産能力890万トンのLNGプラント建設、パイプライン敷設と年間天然ガス採掘能力150億㎥の100以上の井戸掘削を含む。
第2段階では、LNG年間生産能力は1,800万トンまで増加し、天然ガス採掘量は280億㎥まで増量する。
サハ・ガスプロジェクト第1段階の実施は2027年に開始する予定で、プロジェクト投資総額は392億ユーロとなる。
【SakhaNews】通信社 1月28日