Posted on: 2022年8月23日 Posted by: 事務局 Comments: 0

IT支援対策でロシア国内のコンピュータゲーム市場の成長加速

 8月15~16日にヤクーツクを訪問した、ミハイルミシュスティンロシア首相(上写真左)に対し、サハ共和国のコンピュータ・モバイルゲーム開発者が、2つのプロジェクトのプレゼンを行い、首相はそれを高く評価した。

「ゲームを活用して、様々なプロセスの数学的シミュレーションを学ぶことは、青年にとってとても重要だ。私は、«Beyond Dark Tales»というゲームが特に気に入った。なぜなら、このゲームは、人間性を尊重するからだ。現在、ゲーム開発市場において、同業者との競争は大変だと思う。しかし、激しい競争の中でも基本的な人間価値観の教育、子供への新しい知識の提供、社会、自然、生産に対する正しい態度の説明は、最重要だ」
とミシュスティン首相が語った。

 冒険ジャンルの «Beyond Dark Tales»ゲームを開発したヤクーツクのベンチャー企業、エクソ404社は、2020年に活動を開始した。設立者は、世界的に知名度のあるサハソフト開発会社MYTONAの出身であり、アクセラレーションプログラムВ8の卒業生だ。

 また、S626チームのゲーム開発者は、2021年のダウンロード回数4,000万回を誇るモバイルゲーム«Stone Miner»を紹介した。S626チームのパブリシャーである中国のZplay社は、«Stone Miner»ゲームを海外で配給している。«Stone Miner»は、トラック運転とリソースマイニングのアケードシミュレーションゲームだ。このチームは、年末までコンピュータゲームの新発売を計画している。

 2021年度のロシア国内のコンピュータゲーム市場総額は、約1,800億ルーブルを記録した。ロシアのプレヤー人数は、約8,000万人を数える。ゲーム市場の成長を支えたのは、プーチン大統領が2020年3月の大統領令によって発表した、IT産業の支援対策だ。それによって、ロシアのIT企業は、年利3%以下の借入をすることが可能となり、ソフト開発業者は2024年末まで、法人税の免税、税務管理免除、外為管理免除という優遇措置の対象者になっている。これら全ては、ロシアのIT業者の成長を促し西側の同業者との競争力を強化させるだろう。

サハ(ヤクチヤ)共和国大統領府・政府報道部 8月19日

Categories: