サハ共和国 代替エネルギー開発を進める
アイセン ニコラエフ サハ共和国大統領は、第6回国際会議「ロシア極東における再生可能エネルギー源と低炭素エネルギーの開発」に出席し、代替エネルギー開発の必要性を訴えた。
近年、極東は、高度な先端技術の開発と経済特区設立の地域になりつつあり、ロシア経済における役割が大きくなっている。ここでは、新生ロシアの新しい都市の設立が企画され、多くの有望な新規プロジェクトがスタートしている。
極東地域におけるエネルギーの供給と消費においては、環境・気候保護の大原則に基づく持続可能な発展が求められる。このような状況下で、すべての利害関係者を極東の新世代エネルギー問題の包括的な議論に参加させることは非常に有意義であり、それは地域の発展、生活の質の向上、産業とビジネス活動の発展の基礎を築くことができる。
「新しい地政学的条件において、代替エネルギー体系の構築は国家的に重要である。エネルギー部門の問題を理解しているサハ共和国は、長年にわたり、ロシア最大手のエネルギー企業「ルスギドロ」その他のパートナーと共に、代替エネルギーの開発分野で多くのパイロット プロジェクトを実施してきた。
第6回目となるこの会議は、まさにこれらの問題を議論するための場所になっており、極東ロシアにおける新しい代替エネルギー源の使用を促進することを目的としている。サハ共和国は、再生可能エネルギー源を開発するための機械と技術を確保しており、エネルギー源の優先的使用を進めようとしている。私たちは現在、28の太陽光発電と1基の風力発電装置を持っており、更に、「ルスギドロ」社と一緒に、北極にて6件のハイブリッド ステーションのパイロット プロジェクトを立ち上げた。近い将来、さらに 66箇所のエネルギー複合施設が設置される予定だ。発電の実績を見ると、ソーラーパネルの効率性は私たちの期待をはるかに超えることになった。
さらに重要な分野は、ロシア最大手原子力企業ロスアトムコーポレーションと共同開発で、ウルチ・ヤンスク地区で建設が予定されている、ロシア初の陸上設置式・小型モジュール炉(SMR)だ。SMRは、工期が短く経済的で、高い安全性を維持しつつ少なくとも60年は稼働することから、北極圏の居住地に電力を供給し、サハ共和国東部の産業を発展させるだろう」
とニコラエフ大統領は説明した。
【Yakitia24】通信社 10月7日