Posted on: 2022年11月1日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国の石炭採掘量の増加続く

 マキシム・テレシチェンコサハ(ヤクチヤ)共和国産業・地質大臣(下写真)によると、サハ共和国の石炭採掘量は、2021年9月の2,130万トンに対し、2022年度は2,870 万トンと、昨年同期比で35%増加したとのことだ。

マキシム・テレシチェンコサハ(ヤクチヤ)共和国産業・地質大臣

 「近年、西側諸国からのさまざまな制裁にもかかわらず、サハ共和国は急速に石炭の生産量を増やしている。これは、炭鉱労働者が共和国、極東、そして国全体の経済の発展に大きく貢献しているということだ。今日、私たちは石炭生産量でロシア国内のトップ 3 地域にしっかりと入っている。さらに、近い将来、私たちの地域のおかげで、ロシアは世界市場で常に需要度が高いコックス炭で世界のトップ生産国になることがでる」
とアイセン ニコラエフ サハ共和国大統領は語る。

 石炭生産の成長は、サハ共和国の大手採炭企業のELSI、コルマル、ヤクートウゴリ、プラボ=カバクチンスキー露天掘り場の実績によるものだ。石炭企業の STS-Coalとドルグチャンも、この地域の石炭生産の増加に大きく貢献している。
 サハ共和国の石炭は、アジア太平洋地域で需要があり、中国が主要な消費国となっている。
 制裁にもかかわらず、共和国にて新しい炭田の創業開始が続いている。
2022年の東方経済フォーラムの枠内で、アイセン ニコラエフ サハ共和国大統領は、ネリュングリ地区にあるシイラフスキー露天掘り場での作業開始にゴーサインを出した。2025年には、年間約 650 万トンの石炭生産能力を持つ、選鉱工場を立ち上げる予定だ。プロジェクトへの投資は210億ルーブルに達する。
「新しいプロジェクトは、何よりもまず、新規雇用を意味する。これは、地域の発展の原動力であり、人々の生活の質の向上につながる」とアイセン ニコラエフ大統領は強調した。

 サハ共和国では、2030年までの燃料・エネルギーバランスの目標数値が策定されており、エネルギー資源の生産量を3 倍以上に増加させる予定だ。
 輸出目標は、生産量に比例して増加させる。サハ共和国における新たな産地とエネルギー資源の開発は、地域と極東の経済を強化するだけでなく、多くの点で、ロシアの東方への転換に必要な弾みを与えるだろう。特に、石炭の生産量は 8,000万トンから9,000万トンに増加し、ガスは年間 500 億㎥まで、石油は年間 2,100万トンまで増加し、電力生産量は2倍になることが計画されている。

サハ(ヤクチヤ)共和国大統領府・政府報道部 10月28日
写真提供:サハ(ヤクチヤ)共和国産業・地質省報道部

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