Posted on: 2022年6月20日 Posted by: 事務局 Comments: 0

北極圏少数民族の言語・文化保護プロジェクト

 アイセン ニコラエフ サハ共和国大統領は、ペテルブルグ国際経済フォーラムにて、北極圏に暮らす少数民族の、言語・文化遺産のデジタル化プロジェクトについて発表した。このプロジェクトは、ロシアが議長を務める北極圏会議によって、既に承認されている。
 
 このプロジェクトによって、北極圏先住民族の言語・文化・食習慣の遺産保護のための、インターネットポータルが創設された。現在このポータルには、北極圏の少数先住民族の全40民族の参考資料と10民族の研究論文が掲載されているが、そのデジタル化作業はこれから始まる

 北極圏会議参加国の一部はこのプロジェクトに無関心だったが、ニコラエフ大統領は、ロシアでこの作業を続ける必要性を主張した。
「このプロジェクトを実施していく中で、これから10年後には、サハ共和国の経験は、全人類の財産になるだろう。サハ共和国は、この分野に本当に豊富な経験を持っている。それは、ユネスコが今まで開催した12回の言語多様性保護国際協議会の内の8回は、ヤクーツクで開かれたからだ」

 また、ニコラエフ大統領は、現在ロシアで実施されているその他プロジェクトについても語った。例えば、バーチャルラボLinguoDocプロジェクトだ。このプロジェクトは、ロシアの民族言語の保護・研究・教育のために、現在ロシア科学アカデミーで開発されている。LinguoDocでは既に、1000以上の辞書とロシア各民族方言の300サンプル資料が集まっている。将来、AI技術を使って、サハ語の教育オンラインプラットホームが開発される。

【YSIA】通信社 6月17日

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