Posted on: 2022年5月18日 Posted by: 事務局 Comments: 0

対アルロサ制裁が、ダイヤ原石価格の上昇をもたらす

世界中の金融やビジネス情報を伝える米通信大手ブルームバーグ社によると、ロシアの大手ダイヤモンド生産企業アルロサ社に科された制裁のため、ダイヤ原石価格が3月上旬からかなり上昇しているという。英ロンドンに本社を置くダイヤモンド生産大手のデビアス社には、今回価格上昇したダイヤの原石の在庫はないとのこと。

世界のダイヤ原石の1/3はアルロサ社が生産しており、米国がアルロサ社に制裁を科した後、小型ダイヤ原石価格が約20%上昇した。

アルロサ社は、デビアス社があまり取り扱わない、小型で手頃なダイヤ原石の取り扱いに特化しているため、制裁によって、小型ダイヤの原石市場への供給量が、かなり減少してきた。

また、世界最大のダイヤモンド販売ネットワークRapNetは、自社プラットホームにおけるロシア産ダイヤモンド販売を禁止した。RapNetプラットホームには、毎日、総額87億米ドルの約180万個のダイヤモンドが出品される。RapNetを運営するラパポートグループ(«Rapaport Group»)は、世界121ヵ国で20,000社の顧客を抱えている。ラパポートグループのマーティン代表は、ロシア産ダイヤモンドの取り扱い禁止について、以下の通り発表している。

「世界最大のダイヤモンド販売ネットワークRapNetは、ロシア産ダイヤモンドの取り扱いを禁止した。この禁止項目に当てはまるのは、2022年2月24日以降ロシアから仕入れた原石と、ロシア国外でロシア産ダイヤ原石から生産された全ての研磨されたダイヤモンドを含む。また、制裁対象企業のシェア50%以上の子会社が研磨したダイヤモンドの取り扱いも禁止されている」

ラパポートグループのマーティン ラパポート代表

【SakhaNews】通信社 5月13日

Categories: