Posted on: 2022年12月13日 Posted by: 事務局 Comments: 0

地球上で最も寒い市場 ヤクーツクの「サイサルイ市場」

 ヤクーツクのサイサルイ農民市場は、冬になると「世界で最も寒い青空市場」になる。この名前は、市場を訪問したジャーナリストやブロガーによって付けられた。現在、サハの首都ヤクーツクを訪れる人は、滞在日程に必ず、この市場の視察を入れている。したがって、多くの人が、冬にヤクーツクに来たら、必ずこの市場に行き、路上で冷凍魚等を購入することになる。
 本格的な冬が到来し、日中の気温が零下36度にも拘らず、市場は買い物する人々で賑わっている。売り手は、魚や肉、生の仔馬を売り込み、この食品の人間の身体による消化の速さその他メリットについて活発に説明しながら客寄せしている。

 サハ品種の馬の脂肪の質に関する研究の結果、仔馬の脂肪は融点が低いので、消化酵素の働きが活発になり消化されやすくなるという特徴があることがわかった。また、仔馬肉にはコレステロールがほとんど含まれていないことが科学的に立証されている。精肉一切れ(写真を参照)の値段は1,000ルーブル(約2,000円)に達する。仔馬の肝臓は、1kあたり4500ルーブル(約9,800円)で販売されている。

 枝肉全体またはその一部を、購入者の希望通り買うことができる。冷凍食品は通常、サハの冬には無料の冷凍庫となる、住宅のバルコニーに保管される。
 ここでは、ヤクートの北部地域から運ばれた白身魚、ムクサン、オムル、ネルマから作られた冷凍ストロガニーナ(ルイベ)も購入することができる。また、有名なコビャイフナも販売しており、1尾のフナの重さは最大で 600 グラムにもなる。

 また、コケモモ、鹿肉、ノウサギ、アヒル、ガチョウ、その他の北部の伝統的な商品も販売している。市場の売り手は、サハの厳冬に耐えるため、何枚も厚着して、熱いお茶で体を温める。しかし、そのような極寒にレジ等の機械は耐えられないので、レジの中に専用紙を貼り、ランプを灯して保温するボックスを考え出した。人間の知恵は、本当に無限だ!

冬にヤクーツクにいるなら、地球上で最も寒い市場を是非訪れよう!

【YakutiaMedia】通信社 12月9日

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