Posted on: 2022年11月28日 Posted by: 事務局 Comments: 0

キュチュス産業クラスタープロジェクトが、優先開発地域に指定

 ヤクーツクで行われた会議後の11月23日、アレクセイ チェクンコフ ロシア連邦北極・極東開発大臣が、サハ共和国北部に位置するキュチュス鉱床周辺を、優先開発地域に指定することを発表した。
ここにはサハ国最大となる産業クラスターが形成される予定だ。

「もちろん、キュチュスクラスターは、優先開発地域に値するプロジェクトであり、既にロシア首相に報告した通りに取り組んでいる。首相には、極東全体が優先開発地域であることを証明する目的があり、私たちを積極的にサポートしてくれている」
とチェクンコフ大臣は言った。
また、チェクンコフ大臣によると、このプロジェクトは北極海航路の開発と密接に関連しているという。北極海航路の 3 年間の交通量は 1 億トンを超え、2030 年には 2 億トンに達する見込みだ。

アレクセイ チェクンコフ ロシア連邦 北極・極東開発大臣(左側)と、アイセン ニコラエフ サハ共和国大統領(右側)

 「政府は、当省が作成した北極海航路開発計画を採用した。極東における産地クラスターのプロジェクトは、北極海航路に貨物を供給し、ロシアの輸出収益を生み出す。私たちは、プロジェクトの法的および財政的仕組みを整え、包括的な実施計画を政府に提出する。次の東方経済フォーラムまでにすべての主要なパラメータが承認されることを願っている」
と大臣は付け加えた。

この投資計画では、ウスチ・ヤナ地区のウスチ・クイガ集落の近くに低容量の原子力発電所を建設する予定だ。アイセン ニコラエフ サハ共和国大統領が指摘したように、それはクラスターの「心臓部」になり、工業生産の運営を確実にし、スズ、金、石炭鉱床の地質調査の開始を可能にし、人々の生活の質を向上させる。この施設は、居住地にある既存のディーゼル発電所と石炭燃焼ボイラーを原子力に置き換えるものだ。

 エネルギーインフラを整備するために、低容量の原子力発電所からキュチュス産地、ティレフチャフ産地、デプタトスキー産地、およびウスチ・クイガ集落とデプタトスキー集落まで、5つの変電所と5つの架空送電線を建設することも計画されている。

 また、ニジニ・ベスタフ鉄道駅から貨物ターミナルへのアクセス道路の建設、ニジネヤンスクとウスチ・クイガの河川港の再建、ヤナ川の浚渫および航行施設、道路の建設も計画されている。
 通信の整備に関しては、ウスチ・ヤナ地区への光ファイバー通信回線を敷設し、地区のセルタワーを再構築することが計画されている。ウスチ・クイガ集落でのプロジェクトの実施のおかげで、多くの新しい社会施設と、400戸 のアパートの住宅団地を建設することも計画されている。

産地開発プロジェクト、低容量の原子力発電所およびインフラ施設の創設への総投資額は、少なくとも2,350億ルーブルに達する。

サハ(ヤクチヤ)共和国大統領府・サハ(ヤクチヤ)共和国政府報道部
11月25日

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