Posted on: 2022年4月12日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国の北極圏で採金事業を開始

 金の採掘企業「エルゲン」社と、極東・北極圏開発公社は、ロシア連邦北極圏における、投資案件実施合意書を交わした。エルゲン社は、サハ共和国北東部に位置するモム地区にて、砂金鉱床の開発を計画している。このプロジェクトに対し、民間投資家からは3000万ルーブル以上の投資資金が集まっている。

 エルゲン社は、サハ共和国の大手石油会社「トゥイマーダネフチ」のオーナーであるイヴァン マカロフ氏(下写真)が所有する会社で、2021年に「レヴイ エルゲン」地下資源区の使用権を取得。これから2年間で、地質調査の完成と採金事業の開始を計画している。

イヴァン マカロフ氏

 エルゲン社の関係者によると、砂金鉱床における採掘作業開始は、2024年を予定しているとのこと。試算では、鉱区の金埋蔵量は7,000オンスと評価されるが、平均年間採金量は1,400オンスになるだろう。

 エルゲン社が取得した、北極圏経済特区参加企業資格のメリットとしては、会社が負担する社会保険料の減額と、様々な行政上の特権が挙げられる。それによって、インフラ整備、プロジェクト促進と雇用確保に使われる資金を増やすことが可能となる。

 サハ共和国では、有価鉱物採掘、貨物の空輸、エネルギー設備の近代化、鉄くずの回収に携わる9社は、北極圏経済特区参加企業資格を既に取得している。

 今日現在、北極圏経済特区におけるサハ共和国の参加企業のプロジェクト投資総額は7億9500万ルーブルに達し、従業員100人以上の雇用が確保された。全プロジェクトが実施されれば、サハ共和国経済に12億ルーブルの投資金が誘致され、合計280人の雇用が確保される。

 極東・北極圏開発公社によると、ロシア連邦北極圏経済特区の参加企業総数は380社以上を数える。この経済特区のプロジェクトの投資金総額は3747億ルーブルに達し、それによって16,000人の雇用が確保される。

【YSIA】通信社 4月8日

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