Posted on: 2023年1月24日 Posted by: 事務局 Comments: 0

サハ共和国国立医学センターに脳神経科学センターが新設

 M.E.ニコラエフ記念国立医学センターにて、脳神経科学センターが新設される予定だ。
 これについて、スタニスタフ ジルコフ同センター所長(下写真)が発表した。

スタニスタフ ジルコフ同センター所長

「私たちは、サハ国民の健康保護・強化という崇高な目標に導かれて、脳神経科学センターを開設します。新しいセンターでは、生物医学、脳血管病理学、脳卒中の分野で基礎的および応用科学的研究を実施し、最新の治療法を開発して実施する予定です」

 M.K.アンモソフ記念北東連邦大学の医学研究所の神経学・精神医学部門は、ロシアおよび世界の権威ある専門家と緊密に協力しあって、センターの医師の仕事をサポートする。
 ロシアの脳血管病理学および脳卒中の医療システムの主要機関である、連邦医療生物庁の脳と神経工学連邦センターは、サハの医学センターの国内初パートナーとなる。

「今日、私たちは、磁場の影響下、点滅するガス灯の光の下等、刺激の強い世界に住んでおり、更に、コンピューターのディスプレイを何時間も見たり、携帯電話で話したりしています。これらすべてが人体に影響を与えます。神経系は環境条件への適応プロセスを担っており、その中枢調節機能は脳によって実行されます。同時に、人間の脳は人間の臓器の中で最も研究が進んでおらず、理解もされていません」
とスタニスラフ ジルコフは述べている。

 一方、脳血管の状態に関連する最も一般的な病気は脳卒中だ。過去 30 年間で、世界の脳卒中の数は 70% 増加し、脳卒中による死亡率は 43% 増加し、脳卒中後の患者のほぼ半数が身体障害者になっている。ジルコフ氏によると、サハ共和国では毎年約 2500 人が脳卒中に罹患している。新型コロナ禍の数年の間に、うつ病、パニック発作、双極性障害、人格障害などの精神障害の数が増加した。
 脳関連疾患の別の成長グループは、アルツハイマー病やその他の認知症、パーキンソン病、てんかん、神経変性疾患だ。

 2022年には、心臓血管センターが国立医学センターに開設された。これには、最新の設備が完備された急性脳血管障害患者の治療部門、神経蘇生術、神経学および神経遺伝学部門、その他神経学研究部門が含まれる。「私たちのセンターには、強力な診断能力と優秀な人材があるだけでなく、科学的なポテンシャルもある。
 さらに、サハ共和国は、その自然的および気候的特徴により、極端な環境条件への適応プロセスを研究するのに理想的な場所であり、実際には巨大な実験室に例えることができる。したがって、将来的には、共和国は変化する気候条件に人を適応させるという緊急の問題を解決するだろう」
と、M.E.ニコラエフ記念国立医学センター所長は強調した。

サハ(ヤクチア)共和国大統領府・サハ(ヤクチア)共和国政府報道部
1月20日

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