Posted on: 2021年5月26日 Posted by: 事務局 Comments: 0

モスクワ証券取引所にサハ共和国地方債の購入希望者が殺到

2021年5月17日、サハ(ヤクチヤ)共和国財務省は、モスクワ証券取引所にて、発行管理番号RU35015RSY0の発行総額65億ルーブルの、サハ共和国地方債公募の成功を発表した。
サハ共和国地方債の人気は高く、購入希望額は、供給額の4倍の261億ルーブルに達した。サハ共和国は年利7.25%の7年物地方債を発行し、資金調達に成功した。

今回の公募は、ロシア銀行による2回の公定歩合引き上げの後(3月と4月末)であり、バイデン政権による、ロシア制裁強化についての発表後の緊迫した状況下で行なわれた。ロシア制裁の理由として、米国大統領選挙への介入や米国企業へのサイバー攻撃などが上げられており、6月14日から、ロシアの中央銀行と財務省、政府系ファンド(SWF)が発行する新規債券について、米金融機関が発行市場で購入することが禁止となる。

サハ地方債の流通期間は7年間、公募の結果、クーポンレートは、年利7.25%に設定された。債権の額面価格は1,000ルーブル。

ヴァレリー・ジョンドロフ サハ共和国財務大臣(上写真)は、サハ地方債公募について、以下の通りコメントした。「公募中、ほぼロシア全土から48の応募者が出た。サハ地方債の主要な投資家は、ロシアの大手銀行、投資会社、非国営の年金ファンド管理会社だ。」
 
公募の際、機関投資家だけではなく、個人投資家もサハ地方債を取得した。その際には、企業グループ「レギオン」が開発した、電子ブロカーレッジプラットホーム「エヴォリュツィヤ」オンラインアプリも使われた。
地方債発行によって調達された総額65億ルーブルの資金は、2021年5月17日、サハ共和国国家予算勘定に入金された。

ロシアの地方債市場は、2021年にダイナミックに伸びているが、本年度は史上初の調達総額約8000億ルーブルを記録する見込みだ。

【YSIA通信社】5月19日

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