Posted on: 2022年2月14日 Posted by: 事務局 Comments: 0

エリガウーゴリ社 世界のビッグカンパニーを目指す

 エリガウーゴリ社は、採炭量および石炭販売量において、ロシアと世界のビッグカンパニーになるという目標を立てている。2021年の同社の採炭量は1470万トンで、前年度比2.1倍となった。同時期の販売量は1460万トンで、その内1400万トンは輸出に、60万トンはロシア国内市場で販売された。アイセン・ニコラエフ サハ共和国大統領(下写真)によると、2022年度の「エリガウーゴリ」社の採炭量は2020万トンに達する見込みとのこと。

アイセン・ニコラエフ サハ共和国大統領

 エリガウーゴリ社は、コックス炭市場で最も速く成長している企業だ。現在、エリガでは石炭精製工場、交通・社会インフラ整備作業を幅広く展開している。

 その一環として、エリガ=ウラック鉄道線の年間石炭輸送能力を1800万トンまで増加させるプロジェクトが完了段階に入っており、将来は、2400万トンまで増やす計画だ。1,400人が収容可能な当直者向けの宿泊施設も完成し、石炭精製可能量が年間で2450万トンの石炭精製工場5箇所の建設が続いている。

 ニコラエフ共和国大統領は、エリガウーゴリ社の雇用確保の役割を高く評価し、昨年にサハ国民159人が就職したが、2022年~2024年にさらに2,100人の雇用が確保されることを強調。
現在、「エリガウーゴリ」社は殆ど輸出向けの石炭を生産しているが、将来にはサハ共和国内の公共事業、ネリュングリ発電所、各地区のボイラー室に石炭を供給するようになる。

 エリガ炭田開発投資プロジェクトに従って、2026年までに年間石炭精製能力合計3850万トンの一連の石炭精製工場の建設が計画されている。それに対応するために、エリガ=ウラック鉄道線の、年間石炭輸送能力も3,000万トンまで増加される予定だ。大型飛行機の離着陸用の滑走路が整備された飛行場も建設される。

備考:
エリガ炭田はサハ東南部のアルダン高原に位置するロシア最大手のコックス炭田、その確認埋蔵量は10億5,700万トン、推定埋蔵量は27億3,900万トンだ。

【YSIA】通信社 2月10日

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