
高い収穫率:ロシアの有力専門家がヤクーツクで温室複合施設「サユリ」の取り組みを研究
貴重な経験の共有:ロシアの農業生産者が永久凍土での野菜栽培技術を学ぶ
温室複合施設「サユリ」は、自社の温室において見学ツアーを開催し、農業の専門家たちにプロフェッショナルなノウハウを披露しました。
永久凍土という過酷な自然環境下での野菜栽培に関する技術とノウハウを、「サユリ」社はロシア各地から訪れた農業専門家に紹介しています。
現在、全国の農業従事者が参加する「施設園芸(保護地栽培)」の発展に関する出張会議が開催されており、その一環として行われています。
訪問者たちは特に、企業の革新的なエンジニアリングソリューションに注目しました。
なぜなら、「サユリ」の温室は、特殊フィルムとサンドイッチパネルで作られており、極端な気温変化にも耐えられる設計となっているからです。
これにより、厳しいサハの気候条件の中でも、安定した農業生産が可能となっています。

「ここのチームは、まさに小さなオアシスを作り上げました。外がマイナス60度でも、ここはプラス30度、28度です。そのギャップを体感すると、私たちの同僚がいかに大胆な計画を実現する意志と能力を持っているかがよくわかります」
と、ロシア温室協会の会長であり国家院(ロシア下院)議員でもあるアレクセイ・スィトニコフは評価しました。
住民の間で最も人気があるのはトマトとキュウリです。
今年の生産目標は2,000トン以上で、すでにその30%が年初から収穫されています。
「当社の温室の中には、リーダー的存在のものもあり、平方メートルあたり124キロを収穫しています。
他の温室では100〜105キロとやや少なめですが、平均するとキュウリは平方メートルあたり112キロです。
トマトの平均収量は60〜65キロで、これも非常に優れた数値です。ロシア全体の他の施設でも、こうした高い収量はなかなか見られません」
と、有限会社「サユリ」のプロジェクト責任者ヴァレリー・ガリポフ氏は語りました。

イリーナ・ノジュニノワさんは、「サユリ」社で4年間勤務しており、種まきから栽培、そして製品のパッケージングまで、その繊細な手で丁寧に担当しています。
野菜栽培のスペシャリストである彼女は、新しいレタスの品種を試すことが好きだと語ります。
「新しいレタスの品種は『ブガッティ』といいます。まもなく販売が始まります。
まず、見た目がとてもユニークで、葉も美しいんです。ビタミンも、他のレタスに負けないくらい含まれていると思います」と、イリーナ・ノジュニノワさんは自信をもって紹介しました。
数年前、実験的に温室の一つでイチゴの栽培が始まりましたが、今ではその甘い果実が販売の主力商品となっています。
現在、消費者には6種類のイチゴが提供されています。
「サユリの温室では、ジューシーで新鮮なイチゴが一年中栽培されています。
現在、農業技術者たちは、有機ヨウ素を取り入れた新しいイチゴの品種に関する実験を進めており、近いうちに店頭に並ぶ予定です」と、記者のインナ・アセクリトワ氏は報じました。
農業チームは、現在第4期温室施設の建設を計画中であり、生産量の拡大とともに、新しい作物の導入に向けた取り組みをさらに進めていく予定です。
【GTRKSAKHA】通信社 4月18日