サハ共和国大統領、国家議会の教書演説に本年の結果をまとめた
ヤクーツク発、12月16日 フェデラルプレス通信社
アイセン ニコラエフサハ共和国大統領は、サハ共和国国家議会議員に一般教書演説を送り、本年の教育・医療・産業分野の実績と今後の課題について語った。
教書演説の中で、ニコラエフ大統領は、本年度のサハ当局の努力は交通インフラ整備に集中したことを強調。
ニコラエフ大統領によると、サハ共和国は現在、ロシア極東連邦管区全土の交通網発展の拠点になっているそうだ。また、彼は本年度の主要な交通プロジェクトになった「レナ川に架かる橋」にも触れた。
「橋梁建設プロジェクトはロシア大統領の指示を得て、2020年にも設計作業の完了、2025年度末までに建設完了を予定する」とニコラエフ大統領は主張。
また、アルダン川とヴィリュイ川に架かる橋の設計作業がスタートを切る。サハ共和国の橋梁インフラに、総計約1500億ルーブルが連邦予算から拠出される。さらに、16ヶ所の空港の改修計画もある。
本年の行政区画変更の結果、サハ共和国の8地区はロシア連邦北極圏に参入された。これによって、老朽化住宅からの居住者移転計画実施が可能になる。さらに、北極圏への教育者、経営者その他専門家誘致計画も練られる。
本年度のサハ共和国にて石油・ガス採掘は、サハ共和国GRPの21,7%に達し、ダイヤモンド・金・その他有価鉱物の貢献度を既に上回ってしまったとニコラエフ大統領が強調。
また本年度に、心臓血管治療センターと制癌センターの建設が開始され、サハ共和国各地で9ヶ所の制癌外来施設が開設された。年末まで、学校10ヶ所の開校と20ヶ所以上の幼稚園の開園が予定される。
農業と農産にもこれから特別な注意が払われる。ニコラエフ大統領は、農産支援基金の設立と新たな牛乳補助仕組み化を指示した。
ニコラエフ大統領は、サハ共和国での従来の社会的優遇装置は維持されることを特に主張。彼は政府に、生活保護家庭リストの作成と、住宅ローン優遇措置をサハ共和国の遠隔地までの拡大を指示した。
最後にニコラエフ大統領は、「団結の年」だった本年の結果をまとめた。大統領によると、60万人以上のサハ国民は、数十の社会プロジェクトに参加したそうだ。サハ各市町村で400件美化プログラムが実施された。ニコラエフ大統領は来年を「愛国主義の年」と宣言した。
写真提供:サハ共和国大統領府報道局