Posted on: 2025年6月2日 Posted by: 管理者 Comments: 0

サハ共和国と極東・北極圏発展公社は、クリエイティブ産業の発展に関する協定を締結しました

5月29日、サハ共和国政府と株式会社「極東・北極圏発展公社」は、クリエイティブ産業の発展に関する協力協定を締結しました。
この文書は、第2回国際クリエイティブ産業フォーラム「極東で創られた:創造から経済へ」において、サハ共和国大統領のアイセン・ニコラエフと、公社のゼネラルディレクターであるニコライ・ザプリアガエフ氏によって署名されました。
この協定は、映画、ジュエリーデザイン、ビデオゲーム制作など、地域のクリエイティブ経済における重要な分野の支援と発展を目的としています。
特に、「クワルタル・トルダ(労働区画)」クラスターの拡大や、世界水準のフルサイクル極東映画スタジオの設立が計画されています。

「今後の協力における主要な方向性の一つは、『クワルタル・トルダ(労働区画)』の拡張です。これは、大統領統一補助金の支援を受けて設立された、極東で最初かつ最大のクリエイティブ・クラスターであり、短期間で創造力が集まる場となりました。特別な優遇制度のおかげで、入居企業は映画、アニメーション、メディア、デジタルコンテンツ、デザインを発展させており、その多くは地域や国を超えて高い評価を得ています。
もう一つの重要な共同プロジェクトは、ヤクーツクに世界水準のフルサイクル極東映画スタジオを設立することです。このスタジオは、撮影、ポストプロダクション、ラボ作業に対応した最新設備を備えた施設となります。この施設は、地元の映画製作者にとっての制作拠点であるだけでなく、ロシア国内外の映画プロジェクトにとっても魅力的なロケーションとなるでしょう。
私たちの協力が実りあるものとなり、極東の文化的・創造的資本を持続可能な経済成長のための手段へと変えていくという目標の達成に貢献できると確信しています」と、ニコラエフ大統領は強調しました。
また、両者は、映画産業の収益の大幅な増加、サハ共和国で開発されたモバイル・コンピューターゲームの視聴者拡大、さらにジュエリーブランドの世界市場進出を目指して取り組む方針です。

「ロシア大統領は、2030年までに国内のクリエイティブ経済の国内総生産(GDP)を2倍にするよう指示を出しました。この課題を解決するために、連邦法『クリエイティブ(創造的)産業の発展に関する法律』が採択され、各地域においてもそれに対応する法令が制定されています。すでにザバイカル地方やブリヤート共和国では法制化されており、近いうちに沿海地方(プリモルスキー)、カムチャツカ地方、その他の地域でも同様の法律が制定される予定です。
当公社(KRDV:極東・北極圏発展公社)は、極東地域の各地方自治体と体系的な連携を築き、クリエイティブ経済の新たな分野を戦略的に発展させる取り組みを行っています。その際、各地域ですでに形成されている専門分野を基盤としています。
極東では、ロシア極東・北極圏発展省および当公社の支援のもと、ブラゴヴェシチェンスク、ウラジオストク、ウラン・ウデ、ペトロパブロフスク・カムチャツキーにおいて、クリエイティブ・クラスターの創出プロジェクトが進行中です。この分野での成功例として特筆すべきなのが、本フォーラムの会場となっているヤクーチアの『クワルタル・トルダ(労働区画)』クリエイティブ・クラスターです。
このクラスターは、大統領統一補助金の支援を受けて創設され、現在では先進特別経済区域(TOR)の制度による優遇措置を活用して運営されており、200社以上の参加企業を擁しています。
当公社では、クリエイティブ・クラスターおよびクリエイティブ・インフラ全体を担う人材の育成プロジェクトも実施しています。私たちは、2026年にはそれぞれのクラスターにおいて、年間売上高が1億ルーブルを超える企業が登場すると期待しています」と、協定締結の場で極東・北極圏発展公社のゼネラルディレクター、ニコライ・ザプリアガエフは述べました。
なお、この協定は営利活動や別法人の設立を目的としたものではありません。2025年末までに、協定の実施に向けた「ロードマップ(行程表)」を両者で署名し、共同プロジェクトの実行に着手する予定です。

【GTRKSAKHA】 通信社 5月30日

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