Posted on: 2025年4月14日 Posted by: 管理者 Comments: 0

ALROSAは競合他社よりも好調な状況にあります

ロシアのダイヤモンド採掘企業「ALROSA」は、2024年の決算においてIFRS(国際財務報告基準)ベースで192億5,000万ルーブルの純利益を計上し、競合他社よりも良好な業績を示しました。
このことは、同社のパベル・マリニチェフCEOが「ヤクーチア24」テレビ局のインタビューで明らかにしました。
彼によれば、この成果は柔軟な販売戦略とコスト最適化によって実現したものだといいます。また、ALROSAの主要な競合であるDe Beers社は、2024年にEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)でマイナスの結果を記録したことも指摘しました。
さらに彼は、ロシア産ダイヤモンドの供給制限の試みが市場に不均衡をもたらしており、ALROSAだけでなく、EUを含む他の市場参加者にも悪影響を与えていると述べました。

マリニチェフ代表は、かつて世界のダイヤモンド流通の中心地であったベルギーが、現在ではもはや重要なプレイヤーではなくなっていると強調しました。
「EU諸国こそが、最も積極的に我々の製品に制限を加えようとしている。しかし、それで誰が困るのか?困るのはALROSAだけではなく、以前アントワープでこのビジネスに関わっていた人々も同じだ」と彼は述べました。
「そのため、我々は当然、可能な場所、歓迎される場所へと供給ルートを再構築しています。そして、それはうまくいっています」と彼は付け加えました。
さらに、「最近、ダイヤモンド市場の回復の兆しが見られ始めています。特定のカテゴリーにおいては、ここ3年で初めて価格が上昇傾向にあります」と述べました。
「市場での急激な需要の高まりと、将来的なダイヤモンド不足への懸念という2つの要因が相まって、世界の有名ブランドや主要カッター企業が先を見越して大量に石を仕入れました。ところがその後、需要は急激に減速し、均衡レベルに戻ってしまったのです」ともコメント。
その上で、マリニチェフ氏は「2023年以降、世界的にダイヤモンドジュエリーの価格が下落傾向にあり、それにより在庫をさばけず、結果としてダイヤモンド自体の価格下落につながっている」と説明しました。

ALROSAは、生産の多角化を図るため、金鉱プロジェクトに強い関心を示しています。パベル・マリニチェフ氏によると、同社の子会社「アルマズィ・アナバラ」は今年、初めて金を主な鉱物資源とする鉱床の開発に着手する予定です。

ALROSA関係者によれば、2024年7月、「ポリウス」社は、マガダン州のデグデカン鉱床地域にある金鉱プロジェクトの運営企業「マガダン地質探査企業の全株式を、ALROSAの子会社である「アルマズィ・アナバラ」に2024年6月21日付で売却したと発表しました。

なお、デグデカン鉱床地域の採掘ライセンスは、2005年から「ポリウス」社が保有していました。

備考:

ALROSAは、サハ共和国およびアルハンゲリスク州の領域でダイヤモンドの採掘を行っています。

同社は、探査・採掘・販売に加えて、ダイヤモンド原石の研磨も手がけています。

株式の所有構造については、ロシア連邦が33.03%、サハ共和国が25%、そして事業を展開している同共和国の各地区の行政が8%を保有しています。残り約34%の株式は公開市場で流通しています。

【SakhaNews】通信社 4月11日

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