
ALROSAはロシア史上最大のダイヤモンドをカットしました
ロシアでは、同国史上最大のダイヤモンドのカット作業が完了しました。
このユニークなダイヤモンドは、希少なファンシー・ヴィヴィッド・イエローカラーで、重さは100カラットを超えています。
このダイヤモンドは「新しい太陽(ノーヴォエ・ソンツェ)」と名付けられました。これは、重さ200カラットを超える濃密なハチミツ色の巨大な原石の驚くべき物語を象徴する名前です。この原石は、ALROSA社によって北極圏のエベリャフ沖積鉱床で採掘されました。
約10億年前、古代の地球の深部で高温と高圧のもとに誕生したこの天然鉱物は、人類がこの地球に現れるはるか以前に太陽の光を浴びていました。
北極圏の冬の寒さ、氷河の冷気、北方の河川の流れに耐え抜いた末に、サハの古い川の流れの砂の中で発見されました。
その卓越した形、品質、そして太陽の輝きを思わせる色合いにより、このダイヤモンドは「夜明け(ラッスヴェート)」と名付けられました。
そしてこの原石から、新たに誕生したALROSAの輝く星の一つとして、「新しい太陽」と呼ばれるダイヤモンドが生まれたのです。

ALROSAの研磨部門の職人たちには特別な使命が課されていました。それは、自然が宿した色彩と輝きを最大限に引き出しつつ、原石の記録的なサイズをできる限り保持できるような、最適なカットの形状・パラメーター・ポリッシュ・対称性を選び抜くことでした。 ロシアのエキスパートたちの卓越した技術により、このダイヤモンドは、太陽のような色の深みと鮮やかさを際立たせる完璧なプロポーションを手に入れました。

「新しい太陽」の創造には、30年以上の経験を持つ国内最高峰のスペシャリスト15名によるチームが携わりました。
作業の過程では、まず原石の3Dモデルを作成し、スペクトル分析を実施した。すべての可能なダイヤモンドの形状を仮想空間で設計しました。光、色、そして色合いの美しいコントラストの理想的なバランスを実現するために、すべてのファセット(面)は、まさにジュエラーの精密さでカット職人たちによって調整されました。
この芸術的な作品の完成には、2年以上の歳月がかかりました。
このダイヤモンドの誕生は、世界中で模範とされるロシア式の宝石カット技術「Russian Cut(ロシアン・カット)」の進化を示す新たな一歩であり、近年の宝石業界における最も意義深い出来事の一つです。「新しい太陽」は、ロシアが世界のダイヤモンド・宝石業界において持つ高い地位を改めて証明する存在となりました。
ALROSA広報部 4月11日