
サハ共和国大統領は、ロシア連邦国家評議会の「エネルギー産業」分野に関する委員会会議を開催しました
5月22日、サハ共和国大統領であり、ロシア連邦国家評議会「エネルギー産業」部門委員会の委員長を務めるアイセン・ニコラエフの主宰のもと、同委員会の定例会議が開催されました。
会議の主な議題は、燃料・エネルギー複合体分野における人材確保についてでした。
会議には、連邦および地域の行政機関、主要な教育・研究機関、さらに大手エネルギー企業や業界団体の代表者が参加しました。
冒頭の挨拶でニコラエフ大統領は、燃料・エネルギー複合体分野の人材確保がロシアの経済成長と技術的主権、さらに2036年および2050年までを見据えた国家・業界プログラムにおける戦略的目標達成の鍵であることを強調しました。
その目標には、「新しい原子力およびエネルギー技術」国家プロジェクトの実施や、電力開発の総合計画などが含まれています。

「人材育成が経済の技術的課題に対応していることが重要です。現在、人工知能技術が急速に発展しており、生産プロセスの自動化が可能になっています。新しい素材が登場し、ロボット工学も質的に新たな段階へと進化しています。これにより、新たなスキルを持つ専門人材の育成が求められており、教育プログラムも新技術に対応していく必要があります」と、彼は述べました。
委員会の長は、現在燃料・エネルギー複合体分野には約270万人が従事しており、特に現場作業員や中堅技術者の需要が最も高いことを強調しました。その一方で、35歳以下の若手専門家の割合が減少し、労働者の平均年齢が上昇しているという傾向が見られます。こうした状況により、2029年までに合計で約30万人の人材を補充する必要があるとしています。

「燃料・エネルギー複合体分野の人材確保は、政府機関、教育・研究機関、雇用主である企業が連携して取り組むべき課題です。こうした協力関係をさらに強化する必要があります」とニコラエフ氏は強調しました。
人材育成の効果的な取り組みの例として、ニコラエフ大統領はサハ共和国の事例を挙げました。そこでは中等専門教育のクラスターが活発に発展しており、ターゲット型教育プログラムが実施されているほか、地域の主要産業企業が教育プロジェクトに積極的に参加しています。また、学生や若手専門家向けの教育インフラ整備や業界別競技大会の開催といった取り組みも順調に進んでいます。
会議の締めくくりにおいて、ニコラエフ大統領は充実した報告と活発な専門的議論を交わしたすべての参加者に感謝の意を表しました。彼は、会議で出されたすべての提案はロシア連邦政府および大統領府に提出される予定であると述べました。
また、ニコラエフ大統領は「プロフェッショナリテート」「プライオリティ2030」、先進的工学系高等教育機関の設立、「若者と子どもたち」プログラムといった国家・連邦レベルのプロジェクトの重要な役割にも言及し、これらが高度な専門職人材を育成するための強固な基盤となっていると評価しました。さらに、若手専門家への支援は企業レベルだけでなく、国家レベルでも行う必要があると強調しました。
「業界のために専門人材を育成するための努力と資金は、決して無駄にしてはなりません。私たちは協力して、「燃料・エネルギー複合体分野の有能な専門家たちがふさわしい報酬を得て、職業的・キャリア的成長の機会を得られるよう、すべての必要な条件を整えていかなければなりません。これは国家と企業の共同の課題です」と、ニコラエフ大統領は総括しました。
【GTRKSAKHA】通信社 5月23日