
サハ共和国は人材育成の分野でロシア連邦国立物理数学センターと提携します
5月15日、サハ共和国のアイセン・ニコラエフ大統領は、ロシア科学アカデミーの会員であり、国立物理数学センター(NCFM)の科学指導者であるアレクサンドル・セルゲエフ率いる代表団と実務会談を行いました。
この会談は、「科学の時代」プロジェクトの一環として行われ、原子力産業80周年の記念イベントに合わせて開催されました。本プロジェクトは、ロシアの技術的主権を実現することを目的としています。
会談では、NCFMおよび国営企業「ロスアトム」の科学プログラムの枠組みにおける共同プロジェクトの実施を含む、科学技術協力の展望が議論されました。
特に、技術開発を担う国家機関や大企業、研究機関のために、北東連邦大学附属の専門科学教育センターおよび大学の学生を対象に、研究能力やデジタルスキルを備えた人材の育成に関する課題に焦点が当てられました。

「サハ共和国へのご関心、私たちの大学や科学研究機関へのご支援、そして大学附属学校全体において取り組まれている重要で真剣な活動に心より感謝申し上げます。本日提示された提案については、必ずや慎重に検討されると確信しております」と、ニコラエフ大統領は述べました。
アレクサンドル・セルゲエフは、物理学、数学、工学分野における深い知識を持つ専門家の質の高い育成は、ロシアの技術的リーダーシップを確保する上で極めて重要であると強調しました。
彼は、国の科学的および経済的成長にとって極めて重要な課題を解決できる若手研究者や技術者の研究スキルの発展を支援する環境づくりの重要性を訴えました。
「私たちは、大学システムから『ロスアトム』や『ロスネフチ』といった大手企業までをつなぐ連携の可能性について議論し、その一連の流れを確認しました。私たちの目標は、専門教育科学センターと大学システムから始まり、NCFMへとつながる、高度な専門職人材を育成するための体系的な仕組みを築くことです。この件について、大学の経営陣およびサハ共和国政府と協議を進め、情報技術や人工知能といった新しい分野における地域の科学技術発展に向けた共同プロジェクトの創設を目指します」と、アレクサンドル・セルゲーエフは会談の結果について語りました。

NCFM代表団のサハ共和国への実務訪問は、高度な科学技術人材の継続的な育成と、「科学と技術の10年」におけるイニシアチブの実現に向けて、国家、教育機関、ビジネスの連携を強化することを目的としています。
【GTRKSAKHA】通信社 5月16日