サハ共和国と「ガスプロム」、2030年までの地域ガス化プログラムに署名
南ヤクーチヤで27の集落がガス供給対象に
サハ共和国とガスプロムが2026〜2030年のガス化発展プログラムに署名
第14回サンクトペテルブルク国際ガスフォーラムの枠内で、サハ共和国のガス供給およびガス化発展に関する新たな5カ年プログラム(2026〜2030年)が署名されました。
この文書には、ロシアガス業界最大手「ガスプロム」社の取締役会議長アレクセイ・ミレル氏と、サハ共和国大統領アイセン・ニコラエフ氏が署名しました。
このプログラムにより、南ヤクーチヤ地域では27の集落が新たにガス供給の対象となる予定です。
ガス供給の基盤となるのは、大規模な天然ガスパイプライン「シベリアの力(Power of Siberia)」であり、ガスプロム社はこのインフラを活用して地域のガス化を進めています。

サハ共和国、2030年までに27の集落をガス化へ
「ガスプロム」、総延長550キロメートルのガスパイプライン建設を計画
ガスプロム社は、2030年までに「シベリアの力(Power of Siberia)」パイプラインから分岐する4本のガス導管とガス配給ステーション(GRS)――「アルダン」、「アルダン2」、「ムリヤ」、「チュルマン」――の建設を完了する予定です。
これらの拠点から、アルダン市およびアルダン地区・ネリュングリ地区の村々(ヴェルフニ・クラナフ、レベディヌイ、レーニンスキー、ニジニ・クラナフ、ハティスィトル、チュルマン)へ向けた地域間・地域内ガスパイプラインが整備されます。
また、2025年末までには「イエングラ」分岐導管とGRSの建設も完了する予定です。
さらに、すでに幹線パイプライン「シベリアの力」から分岐導管と地域間ガス導管がオレクミンスクまで敷設されているオレクミンスキー地区では、16の集落が新たにガス化される計画です。
このプロジェクトの一環として、GRSから各集落へつながる地域間および地域内ガス導管が建設されます。
サハ共和国のニコラエフ大統領は、この合意の重要性を強調しました。
「2030年までにサハ共和国の27の集落がガス化されます。総延長およそ550キロメートルのガスパイプラインが建設され、『ガスプロム』による総投資額は98億ルーブルに達します。これは、『シベリアの力』パイプライン沿線に暮らす数万人の生活の質を大きく向上させるものです」と述べました。

「ガス化プログラム」により、約1万戸の家庭に天然ガスが供給開始
サンクトペテルブルク国際ガスフォーラムで戦略的協定を締結
ニコラエフ大統領によると、現在進行中のガス化プログラムにより、すでにおよそ1万戸の住宅に天然ガス(通称「青い燃料」)が供給されており、記念すべき節目となる住宅は来週月曜日に接続される予定です。
なお、第14回サンクトペテルブルク国際ガスフォーラムは10月7日に開幕しました。
同フォーラムでは毎年、エネルギー分野の大規模プロジェクトを推進するための戦略的合意が締結されています。
【YSIA】通信社 10月14日