サハ共和国で北極圏地域の発展課題を検討
ヤクーツクでサハ共和国北極圏地域の社会経済発展に関する会議を開催
サハ共和国ヤクーツクでは、共和国北極圏地域の社会経済発展に関する会議が、アルクティカ担当サハ共和国大統領特別代表アレクサンドル・アキモフ氏の主宰で行われました。
会議では、住民の収入と社会保障の向上、労働力確保と雇用促進、家族支援および人口政策に関する課題が議論されました。
会議には、サハ共和国副首相ゲオルギー・ステパノフ氏、共和国議会議員エレーナ・ゴロマレワ氏、各省庁の長および北極圏自治体のトップらが参加しました。
北極圏住民の収入向上と社会保障に関しては、労働・社会発展大臣エレーナ・ヴォルコワ氏、財務省臨時大臣イワン・アレクセエフ氏、経済省大臣ペトル・ポポフ氏、サハ共和国社会基金支部副支部長マルク・ウナロフ氏が報告を行いました。
特に、地域手当や給与への加算率の適用など、住民の収入向上を目的とした総合的な施策に重点が置かれました。さらに、年金制度や最低賃金保証の遵守に関する議題も取り上げられ、北極圏地域の最低賃金は連邦レベルを大きく上回っており、地域の社会的安定を確保する重要な要素となっています。

北極圏地域における人材確保と雇用の取り組みを報告
会議では、サハ共和国国民雇用委員会委員長スヴェトラナ・ゴリュシンスカヤ氏、保健省大臣レナ・アファナシエワ氏、教育科学省第一副大臣ニュルグン・パブロフ氏、北東連邦大学学長アナトリー・ニコラエフ氏が、人材確保と住民の雇用に関する報告を行いました。 会議では、「働くヤクーチヤ:サハの人材」プロジェクトについても議論されました。このプロジェクトは、北極圏地域の経済および社会分野において、地元専門人材を誘致し定着させることを目的としています。
また、北極圏地域で活動する大規模雇用主との三者協定締結に関する成果も評価されました。臨時雇いプログラム、公共事業の実施、起業支援などの取り組みは、北極圏地区住民の雇用状況において、前向きな成果を示しています。

北極圏地域における家族支援と人口政策の課題を検討
会議では、家族支援および人口政策に関する課題も取り上げられました。サハ共和国の北極圏地域では、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏が提唱した国家プロジェクト「家族」に基づく各種政府プログラムが積極的に実施されています。
また、北極圏の少数先住民族支援に関する議題も個別に検討されました。共和国労働・社会発展省は遊牧家族の登録簿を管理しており、2025年1月1日現在で150家族が登録され、そのうち68家族は9つの北極圏地域に居住しています。
【YAKUTIA24】 通信社 10月14日