Posted on: 2025年10月6日 Posted by: 管理者 Comments: 0

サハ共和国では、多子世帯の数が9.2%増加しました

サハ共和国では、「多子世帯」とは18歳未満の子どもが3人以上いる家庭、または18歳を超えても大学や専門学校などに在学中、あるいは徴兵による兵役中の子どもを持つ家庭を指します。
2020年以降、サハ共和国の多子世帯の数は9.2%増加しました。現在、共和国には3万4600世帯以上の多子世帯が暮らしていると、地域の労働省が発表しています。
同省によると、共和国で生まれる子どものうち、約44%が多子世帯で生まれています。現在、こうした家庭で育つ子どもは約11万7千人にのぼります。
サハ共和国政府は、2030年までに多子世帯の貧困率を3分の1に減らすことを目標に掲げています。その実現に向けて、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領の提唱する国家的取り組みの一環として、新たな支援策が検討されています。

出生率向上を目的として、2022年1月1日以降に子どもが生まれた家庭には「世紀の子ども」と呼ばれる特別給付金が支給されています。2025年の支給額は116,756.85ルーブルです。
また、2024年1月1日からは、3人目以降の子ども(出生または養子縁組)に対して支給される共和国独自の「家族」母親給付金が2倍の30万ルーブルに引き上げられました。さらに、2025年1月1日以降に生まれる4人目、5人目以降の子どもにも支給が拡大され、2025年の物価調整後の金額は316,200ルーブルとなっています。
これに「世紀の子ども」給付金を加えると、2025年には多子世帯で4人目以降の子どもが生まれた場合、一時的な地域支援金の合計額は43万3千ルーブルに達します。
さらに、2024年からは新しい支援策として、25歳以下で初めて結婚する若い夫婦に対し、5万ルーブルの一時金が支給される制度も始まりました。この取り組みは出生数の増加だけでなく、家族の価値や結婚制度の強化にもつながると期待されています。2024年には940組の若い夫婦がこの支援を受け、2025年9月1日時点では544組が新たに対象となっています。

サハ共和国では、新たな社会政策の一環として、「人口・家族政策の実施において最も優れた成果をあげた自治体」に授与される共和国大統領賞が創設されました。賞金は1,000万ルーブルで、この制度は単に出生率を高めるだけでなく、次世代の健全な成長、教育、健康の促進にふさわしい環境づくりを目的としています。

さらに、2024年9月からは、多子世帯の子どもたち(1年生から11・12年生までの義務教育課程の生徒)に対して、市内および近郊の自動車交通(タクシーを除く)が無料となりました。
この施策は、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領による「多子世帯への社会的支援に関する大統領令」と、サハ共和国のアイセン・ニコラエフ大統領の「多子世帯への追加的社会支援に関する首長令」に基づいて実施されています。

また、多子世帯への重要な支援策の一つとして、住宅・公共サービス料金の30%割引制度も導入されています。この支援の提供手続きは、昨年、共和国政府によって正式に定められました。

【YAKUTIA24】通信社 10月6日

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