Posted on: 2025年11月4日 Posted by: 管理者 Comments: 0

サハ共和国では、伝統的な冬の漁「ムンハ」の季節が始まりました。

サハ共和国の人々にとって、これは単なる漁ではなく、独自の文化の一部です。
川や湖の氷が十分な厚さになると、再び氷上には長時間にわたりフナを狙う釣り人たちの姿が現れます。
氷上では厳格な秩序と連携が保たれています。湖のほとりには何十人もの漁師が一列に並び、ある者は重い鉄の「ペシュニャ(氷突き棒)」で氷に穴を開け、別の者は棒で湖底をリズミカルに叩いて魚を驚かせます。少し離れた場所では、男性たちが長さ100メートルの網を慎重に水中へと沈めています。
の11月は「ムンハ」の季節です。川や湖がしっかりとした氷に覆われ、冬の伝統漁が始まります。作業を指揮するのは最も経験豊かな漁師で、網が正確に広がるよう目を光らせます。彼のもとでは、初心者でも安心して作業に参加できます。
ニコライ・ジャーコノフにとっては、これが初めての大規模なムンハです。

「ほら、彼が指示を出し、調整し、方向を示している。もう半分以上は進んだよ。やり方もわかったし、今はみんなのペースについていけていると思う」と、ニコライ・ジャーコノフは話します。

すべては何世紀にもわたって磨かれてきた厳格な規則に従って行われます。それぞれに役割があり、それは何よりも伝統的な習わしと深く結びついています。

「女性の仕事は少しだけです。主に男性たちが働きます。伝統的に、女性は“ムンハ”に触れてはいけないことになっています」と、スヴェトラーナ・マリェーワさんは語ります。

伝統的な冬の漁で最も大切なのは、チームワークの調和です。
一方で大きな湖の輪郭に沿って穴を開ける者がいれば、他方では網を引く者もいます。

「今は氷の下に網を端から端まで通しています。穴にロープを通して、網を引き伸ばしていくんです。重い網を引き上げるには、何人もの男性が一斉に力を合わせる必要があります」
と、記者のインナ・ウドフキナさんは説明します。

もう一つ大切な決まりがあります。それは「湖を休ませる」ことです。
漁のあとは、同じ湖に数年間は戻らないのです。自然が回復するための時間を与えるためです。

「湖では必ず網を引く必要があります。これは湖を守るためなんです。こうすることで湖が浄化され、水中に酸素が行き渡る。酸素が増えることで魚も元気になります」
と、モドゥツキー村落行政区の長、エフィム・ゴゴリョフ氏は語りました。

魚を湖の中央、すなわち網のある方向へと追いやるために、人々は湖底を棒で叩きます。
なぜなら「ムンハ」は単なる漁ではなく、本物の“氷の下の狩り”だからです。

そしてついに、長時間にわたる共同作業の成果が現れます。
網いっぱいにかかった魚たち。次々と新鮮なフナが引き上げられ、みんなの分を十分にまかなえるほどです。
大人も子どもも、参加者全員が笑顔で喜びを分かち合います。

「息子と一緒に毎年ふるさとの村に戻ってきます。最後には本当にたくさんの魚が見られるんですよ」
と語るのは、スタニスラフさんとアイセン・シソリャーチン親子です。
大規模な冬の氷下漁「ムンハ」には、村の住民だけでなく、サハ各地、さらにはブリヤートからの来訪者も参加します。
「漁の成果は最高です。ムンハには今回初めて参加しました。サハ共和国、私にとって第二の故郷です。この場に実際に立ち会えるのは、ただ見るよりもずっと興味深い体験です」
と、バトー・グルゲノフさんは語りました。
一度のムンハで、村全体が長く厳しい冬を乗り越えるための食料を確保できます。
漁師たちは記念写真を撮り、そして再び隣の湖へ――次のフナ漁へと向かっていきます。

【GTRKSAKHA】通信社 11月4日

Categories: