
クラフツォフ教育大臣は、サハのクリエイティブ産業分野における成功を評価した
ロシア連邦の教育大臣セルゲイ・クラフツォフは、サハ共和国のアイセン・ニコラエフ大統領とともにヤクーツクのIT開発センター「クワルタル・トルダー(労働区画)」を訪問しました。ここは極東地域で唯一のクリエイティブ・クラスターです。来賓には、IT分野およびクリエイティブ産業における地域の成果が紹介されました。
クラフツォフ大臣の特に関心を引いたのは、現地の映画製作者が優遇条件で映画のポストプロダクションを行っているメディアラボでした。ラボには、カラーグレーディング、サウンドミキシング、XR技術のスタジオが整備されています。

教育大臣は、ザポロージエ州とのパートナーシップで制作された映画『アルダン』に関心を示しました。この作品は、志願兵として前線に赴き、その後市民生活へと戻ったサハのIT起業家ニコライ・ポタポフの運命を描いています。
また、大臣にはフルサイクルの映画撮影用パビリオン建設計画も紹介されました。このプロジェクトは、プーチン大統領により承認されたヤクーツクのマスタープランの一環として実施されており、2027年までに年間最大24本の映画やドラマを先進的なデジタル技術を用いて制作できる体制が整う見込みです。

クラフツォフ大臣には、国産プロジェクト「エクストラ・シネマ」に基づく「学校シネマホール」プログラムの連邦レベルでの導入も提案されました。このシステムはサハ共和国で開発され、遠隔地域でも高品質な映画上映を可能にするものです。この取り組みはすでに大統領の支持を受けており、その後、教育現場への視聴覚技術の導入に関する国家元首の指示が出されました。
さらに大臣は、「ロシア:私の歴史」公園にて、大祖国戦争勝利80周年を記念するマルチメディア展示会「忘却の許されぬ者たち」も訪問しました。
「クワルタル・トルダー(労働区画)」開発センターは、映画、アニメーション、メディア、デジタルコンテンツ、デザインの分野を支援し、100以上のレジデントを擁するクリエイティブ拠点です。サハ共和国は、公式にクリエイティブ経済のコンセプトを採用した初の地域であり、首長の命令により、2030年までにこの分野での就業者数を現在の4万8000人から7万人に増やす計画です。
【ULUS.MEDIA】通信社 5月9日