ALROSAは、ロシアで初となるCCS(炭素回収・貯留)型の気候プロジェクトを実施しています
ALROSAエコロジーセンターのアナスタシア・ガブラシトワ所長は、COP30に合わせて開催されたUN Global Compact Network Russiaのセッションにおいて、低炭素戦略の実施状況や、キンバーライト鉱石の採掘・処理過程におけるCO₂吸収量を増加させる気候プロジェクトの検証(バリデーション)計画について説明しました。
ガブラシトワ氏によると、2025年、ALROSAは自社のCO₂吸収によって生産工程のカーボンニュートラルを実証し、さらに自社製品であるダイヤモンドのカーボンフットプリントがマイナスであることを確認した、世界初の鉱業企業となりました。

同社は長年にわたり、自社のカーボンフットプリント削減に取り組んできました。現在、ALROSAが消費する電力のほぼ半分は再生可能エネルギーによって発電されています。しかし決定的な役割を果たしたのは、2021〜2024年にALROSAがロシアの研究者と共同で実施した研究です。
対象となったのはダイヤモンド鉱石であるキンバーライトの吸収特性、つまり大気中の二酸化炭素を取り込み、安定した状態で安全に保持する能力です。
この現象について、ALROSAが保有するサハ共和国およびアルハンゲリスク州の鉱床のキンバーライトを用いて、理論・フィールドワーク・実験室での研究と計算を実施することで、初めて全方位的な解明が行われました。研究者たちは吸収を左右する化学プロセスや要因を特定しただけでなく、それらを詳細に記述しました。さらに、生産工程において実際に吸収される二酸化炭素量を初めて評価することに成功し、その量は年間CO₂換算で100万トンを超えることが明らかになりました。
研究によれば、キンバーライトによるCO₂吸収は逆戻りすることがなく、炭素は自然な形で安定した状態に「固定」され、大気中に戻ることはありません。
2025年には、生産のカーボンニュートラルを示したALROSAの排出・吸収報告書が、独立した国際監査機関によって検証されました。

「私たちは、自社のダイヤモンド生産がカーボンニュートラルであること、さらにダイヤモンドそのもののカーボンフットプリントがマイナスであることを確認できたことを誇りに思っています。ALROSAの世界のダイヤモンド採掘市場におけるシェアを考えると、これは世界のダイヤモンドのほぼ3分の1がカーボンニュートラルであることを意味します」と、アナスタシア・ガブラシトワ氏は強調しました。
ガブラシトワ氏によると、次の段階は、キンバーライトによるCO₂吸収効率を高める気候プロジェクトの実施です。プロジェクトはミールヌイの工業拠点から開始し、将来的には他の拠点への拡大も見込まれています。この気候プロジェクトの検証(バリデーション)は2026年に予定されており、その年間クレジット量は2万5千カーボンユニット規模となる可能性があります。
キンバーライトによるCO₂吸収量の増加を目的としたこの気候プロジェクトは、ロシア初のCCS型(CCS=二酸化炭素の回収・貯留技術)プロジェクトとなり得るものであり、世界でも数少ない事例の一つとなる見込みです。
【YAKUTIA24】通信社 11月25日