Posted on: 2019年10月22日 Posted by: 事務局 Comments: 0

25年ぶりの再会

令和元年9月19日、ヤクーチア音楽最高技能楽団25周年発表コンサートを、観劇する機会に恵まれました。
 以前から、国際的に高く評価されているのは聞き及んでいましたが、実際目のあたりにすると、想像以上に素晴らしく、感銘を受けました。

 演奏後、楽団の団長スタニスラフ アファナセンコ氏とお話しする機会を得た私は、その際に、25年前のある出来事について話をはじめました。

 25年前、サハ共和国の初代ニコラエフ大統領が、まだ十代の天才バイオリニストの少年を同行して、来日したときのことです。大統領の来日パーティーの際にこの天才少年が奏でたバイオリン演奏は、会場を感動と興奮の渦に巻き込む素晴らしいものでした。
 パーティーの後、大統領から、音楽学校を設立したが、バイオリンが不足しているという事情を聞きました。当時はソビエト崩壊後で、サハ共和国でもあらゆる物資が不足していた時期でした。そこで私は、そのときに大統領にバイオリンを寄付する約束をし、その後すぐにバイオリンを7挺送ったのです。

 この25年前の話をアファナセンコ団長氏にすると、驚いたことに、今日の演奏会で、まだそのうちの一つが使われていると言うのです。そして、側にいる少女の持っているバイオリンを、渡してくれました。

 それは、今日の演奏会で、感動的な演奏を聞かせてくれた、10歳の少女が使用していたものでした。この少女、アイスルトラカバエワさんは、たった一度聞いただけで、それをそのまま演奏できる天才少女だといいます。

 そのバイオリンを受けとって見てみると、その角はすり切れて、ボロボロでした。この25年の間に、一体何人の人の手で奏でられたのか。そして、今なお頑張っているこのバイオリンを見ると、なんともいえない感動に胸が熱くなりました。
 
  アファナセンコ団長によると、楽団は世界各国で演奏をしていますが、未だ日本では演奏会を催したことがないといいます。日本でも是非、公演をしたいという希望を聞きました。
 来年、日本公演が出来るよう企画し、今度は日本で再会することを約束して別れました。

25年前のバイオリンを使った演奏の様子

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